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日本IT業界における外国籍技術者の言語会話能力スケールを更新(Ver.2.0)

  • 作成の背景:

  近年、コロナ禍及び様々な要因で外国籍可能の案件が非常に少なくなっています。技術力に対する高い要求に加え、プロジェクトの進捗状況に応じ、言語能力の重要性も増しています。どんな業界状況であれ、プロジェクトのどの段階であれ、日本で働く上で面談や業務において日本語能力は一定の基準に達しているべきです。そうではないと、競争が激しいIT業界では非常に不利だと思います。

 

  また、コロナ時期から現在までも、Webを使った多回面談が一般的になります。例えば、言語会話力や技術力などの確認です。事前的に状況を把握することでマッチング度は上がりますが、現場で作業している技術者にとっては手間がかかり、特に面談のために度々休むのも難しく、最適な提案のタイミングを逃すこともあり、頻繁的に言語会話力を確認することは他の人々に負担をかけていましたはずと考えています。そのため、私は2021年6月に、こういった問題を解消するために「日本IT業界における外国籍技術者の言語会話能力スケール」を作成しました(表1)。

 

▼表1 旧バージョン(Ver.1.0)

 

  本表は自分の経験を元にまとめたもので、現時点では業界での皆様に結構役に立っているということでした。2024年4月に自身の会社を設立したことに伴い、5月に新バージョンを更新しました(表2)。しかし、これはあくまで自分の主観と過去の経験に基づいて作成したものであり、専門的な評価基準の手法としては、まだ厳密性や科学性に欠けています。

 

▼表2 最新バージョン(Ver.2.0)

 

  • 表の紹介と由来:

 

  簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

  言語の会話が使用されるのは、主に「面談」と「仕事」の二大場面があります。面談には面談用の用語があり、一定の知識が必要です。仕事においても、ITの専門用語が存在します。日常会話ができるからといって仕事で問題がないわけではなく、逆に日常会話が苦手でも仕事では問題がない場合もあります。したがって、この表は以上の場面を中心に構成されています。

 

  言語会話能力レベルの分類は、使用場面や顧客が知りたがる情報に基づき、10レベルに分けられ、この10レベルをさらにA〜B〜Cの曖昧度で細分化しています。これにより、数十種類の組み合わせが生じます。最低限としては、面談や仕事において自分の意図を明確に伝え、理解できるレベルが必要であり、これは「表2」の5〜6レベルに相当すると思います。

 

  最低限レベルというのは、顧客が求め、よく質問されるものであり、営業担当にとっては成約させるための営業力であり、技術者にとっては最低限の言語能力です。市場の状況に関わらず、言語能力は一種の突破口であり、将来の給与交渉においても重要な指標となるでしょう。

 

  最後に、私は、2020年10月に「裂肛」や「痔」などの手術によって二週間入院し、その間毎日「表3」を使用して「便」の形状を確認していました。こういった経験を活用し、本表は1997年に英国ブリストル大学のヒートン教授が発表した「便」の国際基準「ブリストルスケール」の分類手法を参照して作成したものです。

 

▼表3 「便」の国際基準ブリストルスケール

※引用元:排泄ケアナビ、https://www.carenavi.jp/ja/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.html

 

  • 今後の方針

 

  今後、精度を高めるために、多方面での一致性の検証を行い、予算と時間がある限り、音声による視聴機能を備えたシステムの開発も検討したいと考えています。

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